お役立ちコラム?column

北海道ツーリング・ライダーハウス編2!

旧計呂地駅にある手入れの行き届いた
清潔な宿泊施設!

北海道の数あるライダースハウスのなかでも、旧国鉄の旧型客車に宿泊できる場所は意外と多く見つけることができる。しかし、駅長室に使用されていた建家に宿泊できるという宿は、もしかするとココが唯一無二の貴重な場所なのかもしれない。

今回ご紹介するライハ(ここをライハと言っても良いのか分からないが、ライダーやチャリダーが多く利用している場所なので、あえて“ライハ”と表現させていただきます)は、計呂地(けろち)交通公園内にある宿泊施設。旧勇網線の計呂地駅の施設と旧型客車を利用した宿泊施設で、委託された計呂地の自治会の方々が維持管理を担当している。地元を愛する自治会の方々が管理されているということもあり、宿泊施設周辺の公園や旧型客車の内部、駅長室の室内もいつでもキレイな状態に保たれている。使わせていただく側としても、ここまでキレイな施設だと安心して利用できる。とてもありがたい事だ。

この計呂地交通公園は、道の駅愛ランド湧別から約3km南下した国道238号線のサロマ湖沿いに位置しており、計呂地の街中に入るとすぐに目に入る公園施設だ。公園入口は、かつての駅のロータリーのような形状をした舗装路と駐車場があるので見つけ易い。宿泊受付は管理人室で行うが、タイミング悪く不在の場合には入口に掲げてある看板に書かれた電話番号に電話をすると、すぐこちらに来て受付・案内をしてくれる。

C58139 C58139の客車

旧計呂地駅のホームに停車しているC58139と2両の旧型客車。てもキレイに保管されていて、今にも動き出しそうに見える。特にC58の上部には屋根が設置されており、大事にされていることがわかる。※撮影時、客車は青系のカラーだったが現在は茶系のカラーに変更されている>

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旧型客車や駅長室に泊まれる!

スノープロウが装着された北海道仕様のC58に牽引されるように、2両の旧型客車が計呂地駅構内の線路上に配置されている。1両目の客車には、寝床を作りやすいように、客席を取り外し床面から1段上がった小上がりのようなフラットな床が設置されている。客車1両が約20メートルあるので、前後のデッキ部分を除いても15メートルくらいの床が広がっており、広々と使えそうだ。2両目の客車は、当時のままの対面式の客席があり、知り合った人たちとのおしゃべりをしたりするための休憩スペースにもなっている。旧型客車そのままの姿で活用されているので、鉄分多めのライダーにはとても嬉しい場所だろう。木製の床、直立したイスの背もたれ、網棚、それに独特な客車の匂い、すべてが懐かしくずっと座っていたいと思う人もきっといるハズ!
ここまでキレイに保たれた旧型客車はとても貴重だと思うので、是非とも一度は宿泊してじっくり見学してみて欲しい。

旧型客車の宿泊部 旧型客車(2両目)

旧型客車(1両目)の宿泊部屋。
ちょうど宿泊者が利用中だったため内部まで入っての撮影はしなかったが、床の形状と広さがお分かりいただけるだろうか。寝袋とマットがあれば、快適な寝床になりそうだ。
旧型客車(2両目)
こちらは、現役時代のまま活用されているようだ。ただ、詳しい人によると若干違う部品が使われていて仕様が異なるとのことだが、細かいコトは気にせず懐かしさを楽しみたい!

旧駅長室を利用した“駅長の家”は、ライダースハウスと言うよりもちょっとした別荘(大袈裟!?)というような施設で、とても使い勝手が良い。広い土間には、自由に使える調理器具や食器、ガスコンロ、冷蔵庫、電子レンジまでが完備されている。中央には大きなテーブルと長椅子も用意されており、グループで利用するにも使い勝手が良い。室内にはトイレはもちろん、シャワールーム(有料)まで完備されている。部屋は、ドミトリータイプとなっており宿泊部屋は2部屋ある。部屋は二間続きの造りとなっており奥が女性用の部屋となっているのだが、簡単なアコーディオンカーテン?のようなものだけの仕切りとなっているのでちょっと気になる人もいるかもしれない。管理人さんに相談して、実際に部屋を見て確かめてから宿泊するか否かを決めてもいいだろう。他に利用者がいなければ、気兼ねなく広々と使えるのだが…。

管理人室 利用料金

現在、管理人室と資料室になっている建家。ここで受付を行う。宿泊できる駅長の家は、この建家に向かって左側にあるのだが、写真が行方不明…。発見次第アップします!

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サロマ湖観光の拠点にもなる計呂地

ここ計呂地交通公園は、北海道を海沿いに1周するライダーなら一度は通り過ぎたことがあるだろう。位置的には、道の駅サロマ湖から国道238号線を紋別方面に向かい約9km、逆方向からだとカニの爪像が有名な道の駅オホーツク紋別から42kmくらいの場所だ。先を急いでいる場合には、短い計呂地の街中を一瞬で通り過ぎてしまうかもしれないので、気がつかないライダーもいるかもしれないが…。

ちなみに、計呂地交通公園から主要観光地までの距離は、おおよそだが次のようになるのでご参照のほどを。

  • 道の駅サロマ湖:約9km(国道238号線利用の場合)
  • 道の駅オホーツク紋別:約42km(国道238号線利用の場合)
  • 道の駅流氷街道網走:約65km(国道238号線利用の場合)
  • 道の駅おこっぺ:約71km(国道238号線利用の場合
  • 能取岬:約70km(国道238号線などの一般道利用の場合)
  • 北見:約50km(国道238号線〜国道333号線〜国道39号線などの一般道利用の場合)
  • 知床峠:約156km(国道238号線〜国道244号線〜国道334号線などの一般道利用の場合)

計呂地交通公園には今まで数回利用させていただいたが、公園内にポツンと作られている半露天の五右衛門風呂をまだ利用したことがない。この五右衛門風呂は、用意されている薪を使って利用者自身で沸かすというもので、3人以上の利用者がいる時に使用できるとのことだ(利用時間は16時〜19時)利用できる条件が揃えば、次回の利用時にはぜひとも五右衛門風呂でひとっ風呂浴びてみたい!
(利用日:2009年夏、2011年夏)

【計呂地交通公園】※データは2019年6月に現地へ電話確認したものですが、利用前には要確認。
所在地:北海道紋別郡湧別町計呂地2620
電話番号:090−7051−5656
利用料金:駅長の家 大人 500円、子供 250円
客車:大人 300円、子供 150円
利用時間:8時30分〜翌15時
開設期間:5月1日〜10月31日

跨線橋の通路
受付側からホームへ掛かる跨線橋の通路は、長机とイスやベンチが設置してあり、休憩スペースとして利用できる団らんの場となっている。
計呂地駅の記念碑
計呂地駅の沿革が記された記念碑。昭和62年3月19日に最終列車を見送り、昭和10年からの歴史に幕を閉じたことが記されている。なぜか感慨深い…。

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