お役立ちコラム?column

マン島TTレースが開催中で、日本でも中継が聴けます!

今年のマン島TTにも「神電六(SHINDEN ROKU)」が出場中

神電六

  最高速270km/hオーバーの電動バイク、TEAM MUGENの「神電六(SHINDEN ROKU)」です! この写真は、4月に千葉の袖ヶ浦フォレストレースウェイで行われた、「神電六」のテストライディングの様子です。

スーパーフォーミュラカー

  マン島TTのスター選手、ジョン・マクギネス選手(ボクの隣り)、マン島TTのドキュメンタリー映画『CLOSER TO THE EDGE マン島TTライダー』で主人公となったガイ・マーチン選手が、イギリスから来日してのテスト走行に、事務所の後輩でバイク女子、モデルの"紗喜花"ちゃんも同行しました!
  この日、無限の電動バイクに初めて乗った ガイ・マーチン選手は、「今まで乗った電動レーサーマシンの中で、一番速い」と、「神電六」を高評価。

現地のラジオ中継が、スマホのアプリで聴けて、超迫力です!!

  そう、正に今、オートバイの聖地と言われるマン島では「TTレースウィーク」が開催されている真っ最中で、「神電六」はゼロエミッションカテゴリ、TT-Zeroに参戦しているマシンなのです。
  しかも、遠く離れたマン島TTレースのラジオ中継が、日本でもスマホアプリや、PCでも聞けちゃうのです! ボクは今、マン島からのプラクティス(練習走行)のラジオ中継を聴きながら、この原稿を書いてマス!

マンクスラジオ Manx Radio
スマートフォン用アプリはこちら Google Play(Android)App Store(iPhone)
PCで聞く場合は、公式サイトから聞けちゃいます Manx Radio
※FMではなく、【AM 放送】を選択して下さい!

レーススケジュールはコチラマン島TT オフィシャルHP
※TEAM MUGENが参戦する TT-Zeroの決勝は6/7(水)16:25(現地時間)を予定
※時間が変更になるコトもあります

■マン島TTレース公式Faceybook
Isle of Man TT https://www.facebook.com/TTIsleofMan/

※日本とマン島の時差は日本が8時間早いですマン島の現在時間 確認サイト

※マン島TTについては、お役立ちコラム「最高速250km/hオーバー。「TEAM MUGEN」の電動バイク!」でも書いているので、参考にして下さいね!

さて今回は、ボクらが潜入した、袖ヶ浦フォレストレースウェイでの様子をお伝えしまーす!!

初めて見る紗喜花ちゃん、電動バイクに圧倒される!

ジョン・マクギネス選手

紗喜花:電動バイクが走るの、初めてみました。「シュィーーーーン!!!」って音がするんですね! 静かなのに速く走っていて、なんだか違和感があります。

スパ太郎:聞こえてくるのは、モーターの音、タイヤノイズ、チェーンの音。「シュィーーーーン!!!」と言うモーターの高回転の音は、静かだけどジェット機の音に似ているから迫力があるよね!

紗喜花:それにホームストレートで目の前を通過する時に、「シュィーーン!」から急に「ボボボバババー!」って心臓の奥まで響く音に変わって、メッチャヤバイです!

スパ太郎:「ボボボバババー!」は、マシンが空気を切り裂く音だよね! きっとエンジンのバイクでも出ている音なんだろうけど、エンジン音で消されちゃってるんだよね! 2人とも「神電六」は初めての乗車だし、マシンに慣れる手ならし的なテスト走行。それでも最高速は200km/h以上は出ていたそうだよ!

紗喜花:ピットの中で、ライダーや無限のスタッフのやり取りや、作業を見られたのも感動でした!

怒られるスパ太郎

スパ太郎:オレは「近づきすぎだ!」って怒られたヨ!

紗喜花:その瞬間、写真撮りましたよ! ホント、スパ太郎さん近づきすぎです!!

「神電六」の秘密

スパ太郎:でも身を挺したお蔭で、「神電六」の秘密を探れたよ! モーターもコントローラー(インバーター)も、フルカーボンのフレームも自社開発。赤いのがモーターで、フレームはCFRP(カーボンファイバー)製のモノコックフレーム。タンク形状の部分から下の所までBOX形状のフレームになっていて、この中にバッテリーがビッシリ詰まっている。コントローラー(インバーター)は、一番底の部分にあるシルバーのBOX形状の物。5号機って書いてあったから、沢山作って、色々なテストを行っている証拠だね!

■SPEC 神電六(SHINDEN ROKU)
車名 神電 六(SHINDEN ROKU)
全長 / 全幅 / 全高(mm) 2,125 / 680 / 1,130
最低地上高(mm) 130
シート高(mm) 810
車両重量(kg) 248
タイヤ(前) 120/70ZR17M/C (58W)
タイヤ(後) 200/55ZR17M/C (78W)
フレーム CFRP製モノコックフレーム
モーター形式 油冷式三相ブラシレスモーター
最高出力(kW[ps]) 120[163.2]
最大トルク(N・m[kgf・m]) 210[21.4]
バッテリー仕様 ラミネート形 リチウムイオンバッテリー
バッテリー出力電圧(V) 370以上

紗喜花:ピットには、Moto-GPの解説でもお馴染みの、宮城光さんがいましたよ!

宮城光さん 宮城光さん

スパ太郎:宮城さんは、「神電六」の開発ライダーを務めているよ。ジョン選手やガイ選手たちから、ライダーの感覚的なチューニングポインを聞き出して、マシンセッティングの指示をメカニックさんにわかり易く、的確に伝える重要な役割をしているんだよ!

紗喜花:へぇ~。だからライダー達やメカニックさんと、おしゃべりしているんですね!

スパ太郎:おしゃべり…じゃなくて、聞き出していたりしているのね。 ほらほら! 電動バイクはPCを繋いでセッティングも行うんだよ!

コントローラーのセッティング

紗喜花:はい。コントローラーのセッティング次第で、「神電六」がもっと速いレーサーマシンにもなるし、私でも乗れるツーリングマシンにもなる…って、宮田監督が言ってました!

スパ太郎:おっ!取材しているね!! セッティングだけじゃなく、ライダーがどんな走りをしたのか? その時の速度やバッテリーの状態、モーターの回転なんかも全てPCに繋げばデータ化されちゃうからスゴイよね!

紗喜花:スパ太郎さんは、近づき過ぎで叱られた後、他に何か取材できたんですか?!(笑)

スパ太郎:あるよ! とって置きのネタが。 今年は去年よりも、コントローラーのセッティングを徹底的に見直して、電費(燃費)が良くなった。高速域で走り続けてもバッテリーを温存できる設定にしたんだって! それと神電六の特徴として、カウルが波形状になっているでしょ!? コレは空力を考えられた形状で、これが結構な効力を発揮しているんだってヨ! オレも前に、旅客機のエンジンがこの波状になっているのを見たコトがあるよ。

紗喜花:ほう! そうなんですね! さすが先輩の取材力。すこしだけ見直しました!

スパ太郎:オイオイ!

とっても気さくな、トップライダーたち…

紗喜花:それにしても、ジョン選手も、ガイ選手も、マン島の超スーパースター選手なのに、とっても気さくな方達ですね!

スパ太郎:マシンに乗る時やメカニックと話す時と、休憩時間とのギャップというか、 ONとOFFの切り替えがスゴイよね! 2人とも世界のトップライダーなのにギスギスしたオーラは全くない。むしろ物腰が優しくジョークも多い。「超・一流って、こういうモノか…」と、オレは思ったね。

紗喜花:ランチタイムもご一緒しましたけど、お2人とも、箸使いが上手でオドロきました!

ジョン選手

カレーライスを箸で食べるジョン選手

ガイ選手

とんかつを上手に食べている…かと思いきや、

とんかつ

どんぶりのごはんを迷った挙句、”かつ”の上にかけて不思議な食べ方をしている、ガイ選手。

スパ太郎:ジョン選手は鈴鹿8耐にも出場しているし、日本が大好きなんだって! でも野菜が大嫌いで、肉とビールをこよなく愛するライダー。ガイ選手は日本は3回目。2人ともこんなリラックスタイムはお茶目だよね!

紗喜花:日本の文化に親しもう…っていう心が、ステキです。

インタビュー中の紗喜花

スパ太郎:紗喜花ちゃんは、2人と打ち解けて、随分とニコニコ話していたよね!

紗喜花:あっ、それは英語が良くわからなかったので、笑顔で対応していたんです(笑)。 でもガイ選手にインタビューした時、時速300km/hで走っていても、沿道で応援している観客の顔は全て見ている、道に落ちているコインも直ぐにわかる! って言っていたのには、驚きました!

スパ太郎:そうだね。マン島TTライダーってみんなそうなんだと思うヨ。ワンミスが大事故に繋がってしまう。公道を300km/h以上で走るんだから、ホントスゴイよね!

紗喜花

紗喜花:「神電六」も300km/h出るんですか?

スパ太郎:宮田監督が言ってた様に、モーターってセッティング次第で色々と変えるコトができるから理論的には可能。でもマン島のコースは1周が60km。アップダウンのある山道もある。高速で走り続ければ、その分バッテリーを消耗するから、途中で電欠(ガス欠)になってしまう。最高速を求めるよりも、アベレージ(平均速度)を上げる工夫をしているそうだよ!

紗喜花:なるほどー。電動バイクだから”電欠”って言うんですね!

スパ太郎:それでも最高速は、270km/hオーバーは出るそうだよ。2年ぐらい前から、「神電」はマン島に出場する660ccクラスのエンジンのレーサーマシンよりも、平均速度が早いそうだよ!

紗喜花:電動って遅いイメージがありましたけど、速いんですね! 今後はバッテリーの性能が課題となりそうですね!

”その後、ジョン選手は5月11日に北アイルランドの公道を封鎖して行われるロードレースで転倒して負傷。マン島TTへの欠場を余儀なくされた。代わりのライダーには、去年「神電伍」に跨りTT-Zeroクラスで優勝をしたブルース・アンスティ選手が起用された。TEAM MUGENは、ブルース選手、ガイ選手のワンツーフィニッシュはモチロン、自分達が持つ、TT-Zeroの記録更新を目指して決勝に臨む。   ジョン選手の1日も早い回復と、マン島TTの復帰を願いつつ、ボクはManx Radio で6/7(水)16:25(日本時間は6/8の0:24)のTT-Zero決勝を応援したいと思う。"

紗喜花:でも、マン島TTは天候の変化が激しいから、スタート時間の変更もあるって言ってましたよ。マン島のオフシャルページや、Manx RadioのNEWSページで情報を確認するのも、マン島にいる気分になれて楽しいですね!

■無限の電動レーサーマシン 神電情報
TEAM MUGEN http://www.mugen-power.com/

■近藤スパ太郎LINK
Official blog:近藤スパ太郎の『Riding High ~♪』

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Official blog:紗喜花の『納豆チャージで今日もスマイル!』
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マン島TTレースが開催中で、日本でも中継が聴けます!