お役立ちコラム?column
「出光・イーハトーブトライアル大会」に連れて行こう~!
さーて。私ごとで大変恐縮ですが、ボク、岩手で開催されている「出光・イーハトーブトライアル」の親善大使に任命されております。ハイっ!
この大会は、鈴鹿8耐よりも1年早い1977年から開催されていて、今年で40周年というイベント。国内では最も歴史があり、最大規模のトライアル大会なんですヨ。それもね、長距離を移動しながらセクションに挑む「ツーリングトライアル」という、ツーリングと競技をWで楽しめちゃう「通称:ツートラ」の大会なのです。
実はBASも、イーハトーブ参加者をサポートする”バイク輸送サービス”を行っているんですよ!
自宅からスタート会場まで、バイクを送ってくれるので、新幹線で現地入りする人もいるんです!!

初めてのイーハトーブ
ボクのイーハトーブ初参加は、2011年のコト。オフロードは大好きだし、「イーハトーブトライアル」の大会名称くらいは知ってはいたのですが、それまで、トライアルは敷居が高いと思っていたし、ましてや競技なんて…ねぇ。それでも「番組のリポーターを兼ねて走れるのは、君しかいない!」という主催者の甘~い誘惑に誘われ、「ボクで走れるかなぁ…」と、ドキドキで参加したのです。
トコロが!!
参加してみたら、これがまたメチャクチャ楽しい。 ボクでも走れる初心者のクラスがあるじゃないか!!(なんで知られてないの?)
岩手の大自然の中を走り、それにトライアルって狙ったラインを走れないから悔しいし、コレがやみつきになる要素。オマケに地元の方から歓迎されるし、こんなにもライダーが愛されている地域が日本にあったなんて…。「もっと早く参加すれば良かった!!」と大後悔。 イーハトーブトライアルへの参加で、バイクの価値観が大きく一変したのです。
以来、ボクは親善大使として「こーんな場所も走るんだよ!」「ボクでも楽しく走れるヨ!」と、写真を見せながら勧誘しています!
だって参加すれば、絶対にバイクの価値観が変わるから!

さて。今年は誰を勧誘するか…。
「私も参加したい!」と、名乗りを挙げたのは21歳のバイク女子、モデルの紗喜花ちゃん。「おぅ、行こう行こう!」。彼女は、今年の東京モーターサイクルショーでは警視庁ステージにも出演し、ボクも少々携わった「KENZO
PARIS」のプロモーションにも、モデルとして出演して貰っている。普段からカワサキZRX400に乗り、大型免許もこの前取得したばかり。でも、オフロードバイクは全くの未経験者…という。
そっかー。イーハトーブには、バイク未経験者の”レッスンクラス”もあるけれど、せっかく岩手まで行くのだから、それではモッタイナイ。練習をして、林道を走れるようになれば、1日で走る初心者クラスの「ネリ」とか、「観戦トレイルツアー」っていう、トレイルバイクでツーリングしながら競技を観戦するクラスに参加できるかも知れないヨ…。と、先ずは、紗喜花ちゃんの腕前を見てみるコトになったのです。
■Lesson-1日目
オフロード未経験と聞き、友人のバイク“ホンダのTL50”で試し乗り。古~いバイクだけど、小柄なバイクだから、足つきも良くって恐怖心も少ないね!

おぉっ! 初めてのオフロード体験にしては、なかなか良いセンスなんじゃない!? バランス感覚がとても良く、スロットルワークも悪くない。まぁ、普段からロードバイクに乗っているからね。ロードバイクとは違う、タイヤが滑る感覚が、だんだんと楽しくなって来たみたいだ!
こんどは少し大きな250ccのヤマハのセローで練習! もしも「観戦ツアー」に参加するなら、セローかトリッカーで参加する予定だからね。

でもボクの内心はドキドキ! 「オレのバイク倒すなよー」というのもあけれど、TL50に比べて、車高も重量も増した分、転んだらダメージも大きいヨ! 低速走行でのマシンコントロールはできているけど、「ツアー参加者」の皆と、同じペースで走れるようになるには、まだまだ多くのオフロード経験が必要だね。 本番までは1ヵ月半。今のままでは参加できるとも、無理とも判断できないね! とにかく、時間を作って練習あるのみだ!
■Lesson-2日目
その名も「イーハトーブの森」という、富士山の麓の朝霧高原にある、低速バランスを練習するのに良いコースで練習をする!
実際のイーハトーブの移動ルートには、林道や獣道もある。段差や溝だってあるし、時には障害物があったりもする。スピード競技ではないので、飛ばして走る必要もないけれど、障害物は避けるか、乗り越えないとゴールへはたどり着けない。 丸太の障害物を使って、体重移動、スロットルワーク、脱重抜重、バランスを崩した時のリカバリーなどなどを練習をしてみた…。

かなり“ヘッピリ腰し”でぎこちないけど、オフロード体験2回目にしては、なかなか走れているのでは…? それにバイクが軽くて良いマシンという理由もあるかもね?
因みにこのバイクは、トライアルバイクだ。フランス/スコルパのTY-S125F(125cc)。実はエンジンはヤマハ製で、イーハトーブトライアルの為に作られた車両だ。低速時の粘り強いトルクがあって、とても扱いやすいマシンなのだ。競技クラスに参加する場合は、同型のTY-S125Fで走る予定だ!

「ネリ」のセクションを想定して、セクションを作ってみた!
んー。はやり少しテクニカルな場所になると、経験値が明らかに足りないコトが判明…。スロットルを空けすぎてしまうし、クラッチも上手く使えていないからエンジンが唸ってしまう…。でも紗喜花ちゃんは「メチャクチャ楽しーい!」と、大はしゃぎだ!!
■Lesson-3日目・4日目

やはり課題は、オフロード走行の経験不足。イーハトーブはツーリングトライアルだからね。スタートしたら後戻りはできない。林道や獣道をちゃんと走行できないと楽しくないし、他のライダーにも迷惑をかけてしまう。ケイズスタイルから、カワサキKLX170BFSEをお借りして、林道やオフロードの練習に励む!
■結論!
もっと本番までに時間があればなぁ。ロードバイクには慣れている紗喜花ちゃんとは言え、やっぱり今の技量では、競技クラスへの参加は難しいと判断。無理に参加しても楽しくないしね! だけど「観戦トレイルツアー」なら、難易度の高いオフロード走行は無いし、ボクがサポートするコトで参加出来ると思うよ!

「やったー!!」と喜ぶ紗喜花ちゃん。
そのかわり、少しでも自主練をしといてよ!
というコトで、ボクは今回は競技ではなく、紗喜花ちゃんを連れて「観戦トレイルツアー」に参加するコトになったワケです。
さぁ、いよいよ岩手だーー!!
ボクも、イーハトーブを満喫するぞーーー!!
と言うボクも、こっそりドロドロマディの登り坂を練習の図!

写真、ブレブレですが…結構な激坂なんですよ、コレ
PS,次回は、イーハトーブの本番の模様をお届けします
果たして、紗喜花ちゃんは、走れるのか…?
■紗喜花 LINK
紗喜花Instagram:@sakikasss
モデルを務めるKENZOのHP:https://www.kenzo.com/en/suntosun/
■第40回 出光イーハトーブトライアル大会
開催日:2016年8月27(土)~28(日)
開催場所:岩手県 北緯40度線周辺地域
主催者:テレビ岩手、出光イーハトーブトライアル大会運営実行団
大会公式HP:http://www.ihatovetrial.jp/