お役立ちコラム?column
最高速250km/hオーバー。「TEAM 無限」の電動バイク!
東京オートサロンに展示されてるぞ
今年の東京オートサロンは、事務所の後輩でバイク女子、モデルの"紗喜花"を連れて行きました!
彼女はバイクもクルマも、旧車・絶版車、カスタムが大好きで目が爛々!!
でもボクは、最新の技術が結集された“電動レーサーマシン”も見せたい!
と、ホンダブースの「無限コーナー」へ連れて行ったのです。

さきか:コレですか?
スパ太郎:コレは、「スーパーフォーミュラカー」でしょ! 見せたいのはコレじゃなくて、「無限」が開発している最高速250km/hオーバーの電動バイク! いや、”電動レーサーマシン”!!
さきか:えっ? 電動バイクって、そんなのあるんですか? 電動って言うと、おじいちゃんやおばあちゃんが乗ってる乗り物…のイメージがあります!
スパ太郎:それは、セニアカーでしょ!?
コレが、無限の電動レーサーマシン
2013年の神電貮(SHINDEN NI)。ジョン・マクギネス選手。

ねっ! パワフルな感じ伝わってくるでしょ?
実はボク、6年程前から“電動バイクレースの最高峰”と言われるマン島TTのゼロエミッションクラス、「TT-Zero」に参戦するTEAM無限の電動バイクを、取材させて貰っていているのです。実はこの写真の2013年時点では、まだ無限は優勝できず、2位だったのです。
実を言うと最初はボクも、「電動バイクって、遅いんじゃないの?」と思ってました! だって国内で電動バイクといえば、原付一種(50ccクラス)の電動バイクが主流ですモンねぇ。国内で走る電動バイクのイメージから、電動バイク=パワーが無い 面白くない…と、思ってました。
スパ太郎:ラジコンってさ、スイッチをONにすると「ガガガーーー!」って、いきなりMAXで走りだすでしょ! モーターってスイッチをONにすると、いきなりMAXパワーになる特性があるんだって! コレって、エンジンではあり得ないメリットだよね!
さきか:そう言われてみると、スイッチONで全開で走りますね!
スパ太郎:でも乗り物がいきなりMAXになったら危ないでしょ! だからコントローラーっていう電気を調整する装置で、スロットル操作に合わせたスピード調整ができるようになっている!
さきか:ほう!
スパ太郎:おじいちゃんやおばあちゃんが乗ってる“セニアカー”も、MAXで走らないようにコントロールされている。同じように、原付の電動バイクも、MAXで走らないようにコントロールされているんだよ。
さきか:スピードが出るセニアカー、それはそれで楽しそうですけどね!
スパ太郎:それじゃぁ、セニアカーとは言わないでしょ(怒!) だからホントは電動バイクって、エンジンに比べてとてもトルクがあって、グイグイ走る特性を持つ乗り物なんだよ!
さきか:へぇ~。そうなんですね!
スパ太郎:マン島TTは、一般公道で行われるロードレース。1907年(明治40年)から開催されている世界一歴史があるオートバイレースだよ! コースは1周60.7㎞、コーナーは210以上もある。民家の壁や道路標識などがある一般道を、トップライダーの最高速は300km/hを超え、平均時速も200km/hを超えているからスゴイよね!(エンジンバイクね)。
スパ太郎:CO2を排出しないTT-Zeroチャレンジクラスは、2009年から行われていて、TEAM無限は2011年からTT-Zeroに電動バイクレースに参戦している。 無限は参戦計画通り、3年目で初優勝とワンツーフィニッシュ!(2014年の神電参)。 以来「神電四」、去年の「神電伍」と3連覇を果たしているんだ!
2連覇した、2015年の優勝マシン「神電四」
ライダーはジョン・マクギネス選手!!

スパ太郎:「神電伍」になると、660ccのエンジンのレーサーマシンよりも速いそうだよ!
でもさぁ。6年近くも取材しているのに、まだオレ、一度も神電には跨ったコトがないんだよねぇ~。そりゃぁ無限のバイクだし、それだけ敷居が高いというか、貴重というか……。
さきか:そうなんですか? 私、もう跨ってます!!

スパ太郎:えぇぇーーっ!? コレ、2015年 に2連覇した、ホンモノマシンの「神電四」だよ!! オレよりも先に、なんてコトを!!!


さきか:そうですか? みんな跨れるみたいですよ! おっ、スゴイ! コレ、リーンを再現できますよ! 意外にもコンパクトな感じで、しかもニーグリップしやすい!
スパ太郎:でもなんか…、ライディングポジションが”ヘッピリ”だよ! 早く交代してよ!
スパ太郎:おおぉ! 取材6年目にしてようやく跨れた感動! でも紗喜花に先に越されてしまって、チョッピリ悔しい気持ちも…。
(だって紗喜花は、無限の"神電"に対して、何の思入れもないモンね!)
さきか:スパ太郎さん、大人げないですよ!(笑) そう言うスパ太郎さんも、ライディングポジションが”ヘナチョコ”に見えます!
スパ太郎:このマシンさ、誰が乗って優勝したか、知ってる? マン島の大スター選手の、ジョン・マクギネスだよ!

右が優勝2連覇のジョン・マクギネス選手。
左はチームメイトで2位のブルース・アンスティ選手。

さきか:こっちのバイクは何ですか?
スパ太郎:おぉ! コレが去年の優勝マシン、神電伍だよ! ライダーはブルース・アンスティ選手。

スパ太郎:コレね。「神電伍(SHINDEN GO)」の開発現場の様子。カーボンファイバーのバッテリーを収納するBOXが、フレームにもなっていて、スイングアームもカーボンファイバー。「神電伍」から自社製モーターと、コントローラー、インバーターを搭載している。

【神電伍スペック】
マン島TTでは、660ccクラスよりも速い
- 時速270km/hオーバー
- 最高出力(kw[ps]):120[163.2]
- 最大トルク(N/m[kgf/m]):210[21.4]
- 車両重量(kg):250
- CFRP製モノコックフレーム
- 油冷式三相ブラシレスモーター
- バッテリー出力電圧:370V以上
さきか:無限は今年もマン島に参戦するんですか?
スパ太郎:そうそう。参戦を発表した! 3月24日(金)の東京モーターサイクルショーで、参戦マシンがお披露目される予定だよ!
■3月24日(金) 14:40~15:10
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場) 西展示棟 アトリウム特設ステージ
東京モーターサイクルショー2017
TEAM MUGEN「神電
六(SHINDEN ROKU)」マン島TTレース参戦発表会
さきか:そうなんですね! 東京モーターサイクルショー、BASやBBBのブースと併せて楽しみですね!! スパ太郎さんの話しを聞いて、電動バイクってスゴイんだなーって思いました。日本から参戦するTEAM無限の活躍、私も応援します!
スパ太郎:それがさ! 現地からのマンクスラジオで、レース中継がPCやスマホで聞けちゃうんだよ!
決勝レースは6月7日(予定)とまだまだ先だけど、オレはいつも現地からの中継をラジオで聞いてるヨ!
※この原稿書いている今も、マンクスラジオBGMに聴いてマス!

去年のマン島レース前、もてぎサーキットで行われた神電伍のテスト走行の為来日した、ジョン選手(向かって左)と、ブルース選手と自撮りしました! 2人とも世界のトップライダーなのに、メッチャ気さくで優しい!
■マンクスラジオ Manx Radio
Manx Radio https://www.manxradio.com/
※当日のレース中継は、AM 放送をクリック!
※スマホで聴けちゃうアプリもあります
■無限の電動レーサーマシン 神電情報
TEAM 無限 http://www.mugen-power.com/
■近藤スパ太郎LINK
Official blog:近藤スパ太郎の『Riding
High ~♪』
■紗喜花 LINK
Official blog:紗喜花の『納豆チャージで今日もスマイル!』
紗喜花 Instagram:@sakikasss
紗喜花 Twitter:@sakikasss
モデルを務めるKENZOのHP:https://www.kenzo.com/eu/en/suntosun
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