伊豆の高校生たちが、グロム・デザインコンテストを開催! その3

伊豆の高校生たちが、グロム・デザインコンテストを開催! その3

グロム・デザインコンテスト最終回!ついにグロムをペイントしていきます。車両をプレゼントした大槻ひびきさんも参加して、作業スタートです!パーツを外して脱脂作業・塗料の配合から行うのですが、今日1日で終わるのか…?

いよいよ、バイクに色を塗る!

バイク色塗り風景

さて、前回、前々回とお伝えした、地域の高校生たちが中心となって活動している課外活動クラブ・原動機研究会(略:原研)が主催したグロムのデザインコンテスト。

11月の日曜日。いよいよグロムをペイントする現場にボクは立ち会うことが出来た。

朝9時半に、大賞を受賞した林茉那さん(はやしまなさん/高校3年生)が通う知徳高等学校に伺うと、美術室の奥に敷かれたブルーシートの上に、原動機研究会(略:原研)が所有するグロムが置かれていた。黒いグロムは既に原研メンバーによって、塗装する部分に白のラッピングが施されていた。

これから塗ります写真

知徳高校からは受賞者の林さんの他に、同じく創造デザイン科
美術工芸部の部員で一緒にコンテストに応募していた3年生の稗田真優(ひえだまゆ)さん、2年生の内海妃南(うちみひいな)さんも参加。そして創造デザイン科の教師の柴田寛志先生がアドバイザーとして作業を見守った。

原研からは、高校3年生の田中海豊(たなかかいと)さんと、西形知夏(にしがたちなつ)さん、1年生の渡辺悠徹(わたなべはると)さん。そして支援者の一人で、原研にグロムを贈呈したタレントの大槻ひびきさんも塗装作業に参加した。

工程は、林さんが画いたデザイン画の通りにマスキングテープを貼って、水性のアクリル塗料を筆やハケで直接塗っていく…という段取りだが、塗料が乾くのを待ちながらの作業となる。

今日1日で終わるのか…? と案じるボクだが、気が付いたら各自がもう自分の作業をテキパキと開始していた。

原研メンバーはパーツやタイヤ、シートを外す作業から開始!
そして各部に塗料がのりやすいようにクリーナーで脱脂をする。高校生の西形さんが、大槻さんにコスメ情報やスキンケアの方法を訊ねたり、秘密の女子トークもしていて、地味な脱脂作業もなんだか楽しそうだ!

美術工芸部の3人は、塗料を調合して赤と青緑のカラーをデザイン画の色に合わせる作業から開始する。水性アクリル塗料を扱うのが初めてとは思えないほど、3人の手際良く、さすが美術工芸部だ!
「赤が足りなくない?」「でも乾くと少し濃くなるみたいよ」と3人で話しながら、気が付いたらもうパーツを塗り始めていた! 早っ!

作業では臨機応変な変更判断が必要!

さてここで改めて、完成図をおさらいしておこう~。

林さんがデザインしたカラーリングのポイントは「可愛くて目立つコト」。だが普段は平面的なイラスト作品が多く、立体作品を扱うのは殆ど初めて。ましてやバイクを塗ることも初めてで、バイクの樹脂パーツや金属、シートの素材に塗るのも初体験だという。それにバイクはけっこう凹凸や曲面があるから、実車に塗る際にはデザインの修正作業が必須になるらしい。

マスキング少女

早速、タンク部やシェラウドの凹凸、ヘッドライト回りやシート部の塗装で修正作業が発生!
デザイン画のままではズレが生じるため、その場で様々な角度から見た時に、より良い見栄えになるように変更してマスキングテープを貼っていく…。その変更の判断もテキパキしていて、やっぱり美術工芸部ってスゴイなー。

塗る男女

一方の原研チームは、外したタイヤのホイールに塗料を塗って行く。ホイールはその形状から白いラッピングが貼れなかったため、元の黒色塗装の上にピンク色を3回塗り重ねる作業となった。

大槻さんは脱脂作業もペンキ塗りも初めての経験らしく、「楽しいなー。私みんなでこういう作業するの結構好き!」と、楽しそうに作業する皆を時々温かい目で見守りながら、自らも本当に楽しそうだ。

楽しいランチタイム!

麺類を食らう男女

ランチタイムも机を並べて楽しい時間となった。実は知徳高校の3人は、今回の原研メンバー3人とは初対面。自己紹介タイムが設けられお互いの学校の話しで盛り上がり、バイクのことや免許取得の話題でも盛り上がる!

ここまでの作業は予定よりも早いペースで進んでいるようで、このまま順調に進めば、予定時間よりも早く終わりそうだ。

シートを乗せてみると、デザイン画と合わないラインが発生!
先生のアドバイスによって修正作業が進められるが、修正はマスキングテープを貼らずに、フリーハンドで綺麗に整えていく。とても繊細な作業で、一つ間違えばこれまでの作業が台無しに…。プロも顔負けの技で、さすが創造デザイン科
美術工芸部! と、またもや感心してしまう。

シェラウドの両サイドに、車両提供者の大槻さんオリジナルイラストを描き入れる。両サイドで表情が違うので、もし実車を見る機会があれば確認下さいね!

集合写真

各パーツの合わせ部も整えて、終了予定時間よりも1時間も早く完成!みなで記念の集合写真は達成感のいい笑顔だ!

実はサイドカバーの裏側には、今日の日付と参加者のサインを書きました!

参加した感想と今後のグロムの活用は?

サインと集合写真

向かって右から稗田真優さん、受賞者の林茉那さん、内海妃南さん。

稗田さんコメント

バイクのような材質は初めてで、凄くいい経験になったし楽しかったです。バイクも思ったより小柄で可愛かったので、私も免許を取って乗ってみたいなと思いました。

内海さんコメント

お父さんが原付スクーターに乗ってるんですけどバイクに触ったのは初めて。ペンキは普段は使わないけれど、いつも使っている絵の具と似たように使えてとても楽しかったです。

受賞者 林さんコメント

完成した状態を見てみるとすごく可愛いです。おもちゃでありそうな可愛いデザインで、ポップな感じに仕上げられて満足です。私としては横から見るデザインが一番かわいいと思います。実際に走る姿を見るのが楽しみですね!
大賞に選んで頂いたこと、今日の作業を一緒に手伝ってくれた皆さんには心から感謝です。

そして塗装が完成したグロムは、今後の原研メンバーによるレース活動にも活用される予定で、その他にも、伊豆市役所や道の駅、地域で開催されるイベントなどでの展示が予定されている。

今回の経験を踏まえて、バイクのデザインコンテストは来年もまた開催して、地域の高校生たちがバイクに親しみをもってもらえるような活動をしていきたいそうだ。

原研の今後の活動にも注目したいですね!

<完>

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