お役立ちコラム?column

九州ツーリング2025 バイクと山と温泉と 完~しばコラ~

九州ツーリング2025〜バイクと山と温泉と 完〜

2りんかん祭り九州に合わせて九州ツーリング
初日は鹿児島、熊本、宮崎の県境に近い鶴丸温泉から韓国岳へ行きました。

2日目の温泉は
これまた地元の方が多く訪れる宮崎県小林にある 「コスモス温泉」へ。
宿泊施設の目の前にあり徒歩1分。
高千穂河原登山口からは45分ほどのところです。
こちらの温泉は
水風呂、中温湯、高温湯の3つの浴槽があり
腰をかけられるベンチのようなものもあり
地元のおばあちゃんが座って湯船と行き来していました。
「こんばんは〜」
声をかけ入り、
ちゃっちゃと洗い湯船へ。
迷いなく中温湯に入りました。

しばらくすると
ベンチに腰掛けていたおばあちゃんが
「高温にも入ってみな」
と、声をかけてくれた。
「熱いですよね!?」
「水風呂に入ってから入るといいよ」
と教えていただき
まずは水風呂へ。

と、言っても水風呂があまり得意でなく腰まで頑張って浸かり
キンキンに体を冷やしてから高温湯へ。

「あ!ほんとだ普通に入れる!!」

と、思ったのも束の間・・・

激熱エリアがじわじわと広がり
「あつっ!!」
慌てて湯船から飛び出ました。

それをニコニコ見守るおばあちゃんは
何事もないように高温湯に 「肩まで浸る」 「休む」を繰り返していました

慣れなのか!?超人なのか・・・
せっかく勧めていただいたので2回ほどチャレンジしたものの
中温でのんびり浸かってるのがちょうどいいという結論に。

出る時に
「もういいの?」と聞かれたのですが
「十分温まりましたありがとうございます」
と言って出てきた。
その言葉の通り
その日の夜はずっと足がポカポカしていました。

翌朝は5時に起き
登山口へ。
前日の強風や雲はどこへやら。
雲ひとつない青空が広がっていました。
まだ少し肌寒さがあるなか登り始めました。
石畳の登りは濡れていなくても滑る。
慎重に歩き東屋が見えてきたので
最初の休憩へ。
東屋へ入ると
その先には桜島と開聞岳まで見渡すことができました!!

あまり九州の距離感がわかっていないため
鹿児島と宮崎の間ら辺に自分がいることは認識していたものの
桜島や開聞岳って鹿児島の半島の先端にあるイメージだったので
思いの外近くに見ることができて感激でした。

思えば遠くまで来たもんだ。

少し登り森林を抜けると
前日は何にも見えなかった韓国岳や新燃岳の噴火口まで見ることができ
前日の分も合わせて2日分の眺望が堪能できました。

高千穂峰の大きな火口も見ることができました。
火口の縁をぐるりと周り山頂へ向かいます
と、思ったら下りになり再び山頂へ向けて登り返し。
鞍部には鳥居もありました。

高千穂峰は
霧島神宮と深い関わりがあり
高千穂峰に鎮座すると伝わっていて
かつてはこの鳥居があったところに本宮があったそうなのですが
噴火により登山口になっている高千穂河原へ、
その後も大噴火などにより
現在の霧島神宮へ移ったそう。

登山と旅の無事を願いました。

鳥居の後の登り返しは
これがなかなか足を使う登りでした(下りも)
富士山のような砂礫で一歩踏み出すとズリズリ半歩下がるかのような足場が安定しない。
ならば、しっかり足を踏み込んでみるものの足が埋もれる。
こうなったら一歩一歩確実に歩くしかない。
ところどころに立つ山頂までの距離が書かれた標識を励みに登り
無事登頂!!

高千穂峰は
古事記や日本書紀に記されている天孫降臨の舞台として伝わる山でもあり
山頂は霧島東神社の飛地境内で、
社宝とされる青銅製の 「天逆鉾」と呼ばれる矛が突き立てられています。

かの坂本龍馬も妻のおりょうと登ったと言われる高千穂峰。

同じところに立っているなんて感慨深い。

桜島を眺めながらコーヒーを飲む。

贅沢な時間でした。

と、言っても
のんびりはしていられないのです。
この日は大分まで向かうので
早め早めに行動しておきたいということで
コーヒーを飲んで下山へ。
が、思うように足が進められませんでした。。。

登り同様にズリズリした足場の悪さから
大きく足を踏み出そうものなら足を取られ一気に滑って尻餅をつく。
慌てずゆっくり慎重に歩きました。
御鉢で戻ってくると続々と登ってくる人たちが。

ロープで区切られたところを歩くようになっていて
岩にも行き先が印がつけられ
分かりやすくなってはいるのですが
それが目に入っていなかったのか
とんでもない急斜から人が出てきた時はびっくりしました。
来るはずのないところから人が出てくるので
ちょっと声が出てしまった。

「あれ?」登山道はここですか?
「印とロープがありますよ」
「どうりできついわけだ」
と、その年配男性は言った。
ご無事で何より。

こうして無事下山し着替えをちゃっちゃと済ませ
この日のお宿へ向かう。

ハンターカブでは約5時間半の道のり。
その前にどうしても食べたいものがあるので、
ランチタイムに間に合うよう必死に宮崎県を北上した。

初めての宮崎の道。
まだ海が見えないのに風が急に強くなってきた。
海から吹いてくる風らしい。
国道10号に出ると時折見える海は
見たことがないくらい美しい青色。
北海道や石垣島で見た美しさとはまた違う色でした。
宮崎はサーフィンのメッカと聞いたことがあるけど
この綺麗な海や波はきっとサーフィンにも最高なはず。

なお必死に走り続けていたため、
写真はない。

そして私のお昼ご飯会場に到着。
「おぐら」のチキン南蛮で有名なお店です。

街の洋食屋の感じかな?と想像していましたが
そこはファミレスのような広さと席数で
地元の方がランチに来ているようでした。

宮崎のチキン南蛮
一度食べてみたかったのです。

私の注文したチキン南蛮は鶏胸肉のもの。

鶏の胸肉を使ったチキン南蛮に
タルタルソースがたっぷりかかっていました。
そのタルタルは甘味があってご飯がすすむお味。
胸肉のあっさりさのおかげで
タルタルソースをたっぷりかけてもくどくなく食べることができました。
これは美味しい!!
老若男女がお店を訪れるのも納得でした。

これまでの
「チキン南蛮とは
鶏の唐揚げにタルタルソースがかかったもの」

という私の誤った認識を反省したい。

さあ走りは続く。
何とか明るい時間までには着きたいと、
焦る気持ちを抑えてくれるのがハンターカブののんびり感。
海から山間の道へ入り大分へ。
見慣れた景色に
ようやくこの日のゴールが近づいてきたことが感じられました。

私の九州ツーリングには欠かせないお宿
「民宿清流」
明るいうちに到着することができました。
実家のような温かさとお料理の素晴らしさに惹かれ
毎年お邪魔しています。

宿に到着した順に檜のお風呂に入り
食事の時間をワクワクしながら待ちました。

一品一品運ばれてくるお料理は
季節のもの、地元の新鮮なものが使われて
盛り付けもとても美しくお皿もまた素敵。

一口一口をじっくりと味わうことができました。

この清流さんの実家のような雰囲気も
宿主さんの柔らかな雰囲気も
遠くで旅をしていてもほっとできるのです。

今回はツーリングのラストにこのお宿にしたのは大正解!!
祭りに向けて気持ちを高めることができました。

こうして2りんかんまつりの会場へ向かうその日まで
今回もやりたいこと行きたいところ食べたいもの
みっちり楽しんだ3泊4日。

バイク輸送で行けば
自宅からバイクで移動する分も
九州で現地で楽しむ時間を確保することができるので
自分のバイクで遠くへ走りに行きたいというときこそ
バイク輸送は便利です。

これからも
バイク旅のお供にバイク輸送も利用しながら
自分の時間をたっぷり楽しんでいきたいと思います。