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バイクを長く乗るために日常点検をしよう!

バイクを走らせるということは、自分自身の命だけでなく、他人の命を奪う危険性も秘めています。事故を起こさないためには、日ごろからの点検が不可欠です。ここではバイクを安全に走らせるために必要な日常点検について説明します。
日常点検を行うタイミング
日常点検は乗る前に必ず行いましょう。面倒かもしれませんが、事故を防ぐためには必要な作業です。
日常点検を行う箇所
日常点検をすべき箇所を下記にまとめました。
ブレーキ
ブレーキフルードの残量は点検窓を見て確認します。もしブレーキフルードが減っていたら、ブレーキホースの破損や緩みを確認してください。
次にブレーキパットの残量チェックです。ブレーキキャリパーから覗いて、ある程度パットの残量があれば大丈夫です。ディスクが傷ついていたり、ブレーキをかけたときに異音がしたりする場合、限界以上にパットが減っている可能性が大きいので、キャリパーを外して確認しましょう。
もしブレーキが効かなくなれば、カーブを曲がりきれなかったり、追突したりと大きな事故につながりますので、きちんと点検しましょう。
タイヤ
タイヤは「溝」と「空気圧」の2点を点検します。溝はスリップサインが出ていたら交換です。スリップサインが出ていなくても、ツーリング中に限界を迎えそうなら、やはり交換です。
ツルツルなタイヤで走るのは、普通のタイヤで氷の上を走るのと同じようなものです。あるライダーは、摩耗しすぎたタイヤを交換するためにショップへ向かう途中、タイヤを滑らせてバイクを大破させたそうです。そうならないためにもはやめの交換が必要です。
次に空気圧の点検です。エアゲージで測定し、規定量に足りない場合は空気を入れます。空気圧は、多すぎても少なすぎてもパンクの原因になります。走行前には、必ず溝と空気圧の点検を行いましょう。
エンジン
エンジンオイルの残量は点検窓を見て確認します。その際、バイクを垂直に立ててください。エンジンオイルは、潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆の5つの役割を担っていて、エンジンオイルが減ると、エンジンを焼きつかせてしまいます。
ドライブチェーン
チェーンの緩みを確認します。人が乗った状態で、多少の遊びがあれば合格、緩みすぎなら調整します。チェーンが緩みすぎると、走行中に外れてしまい制御不能に陥ることがあります。
あるライダーは、初心者の頃にチェーンの調整を怠り、カーブを曲がった途端にチェーンが外れ、バイクで10分の距離を、泣く泣く1時間以上かけて押して帰ったといいます。そうならないためにも、しっかりと点検しましょう。
日常点検を怠るとどうなるか
日常点検を怠ると事故につながるだけではありません。整備不良の制動装置等、急ブレーキ禁止違反、消音器不備は2点減点、整備不良の尾灯等、無灯火、合図不履行などは1点減点など、異常に気がつかずに走行して道路交通法違反になってしまうこともあります。
日常点検の方法についてお伝えしてきましたが、点検方法は車種によって異なることもあります。詳しくは各メーカーに確認しましょう。