お役立ちコラム?column

オフロードのエンデューロレースのススメ 参戦記2

WEXイーストに出場してみた! その2

 いよいよスタート進行となった。クラス毎に順番にスタートしていく。モペット改ライトクラスは電動バイククラスとレディースクラスで同時スタート。スタートはさすがに電動バイクが速い! 

スタート直後の大混戦状態! 自分は写真ひだりの奥に前を塞がれた状態で走っている。写真右が第1コーナー
第1コーナーを抜けて、すぐに山(いつもはジャンプで使っている山w)登りへ。自分の後方にカブとジョグおじさんが迫ってきている

 スタートして2つほどコーナーを抜けると、以前取材させてもらったことのある女性ライダーmameちゃんを発見! 彼女の駆るYZ125の軽快な2ストサウンドになんとか付いていくとなぜか丸太セクションへ。mameちゃんは難なく飛び越したが、聞いてないよ〜、って感じでジョグは丸太に引っかかり亀さん状態…。終わった。。。と絶望感にひしがれていたその時 「イエーイ!」と雄叫びを上げながらジョグおじさんに後方からぶち抜かれた。この時、なにかのスイッチが入ったかのように、ディオを無理矢理丸太から引きずりおろして追撃開始! しかし10数秒もがいていたためかジョグおじさんは視界から消えていた。が、和田さんにラップされないという目標を思い出しスロットル全開!

丸太越えがあるたびになんとかフロントアップさせてから、ステップボードの下で丸太を滑らせて通過する。少しでもタイミングがズレたら丸太に激突かバックドロップを食らう
両足を揃えてお上品に乗っているようにみえる(?)が、お尻に全神経を集中させてリヤのスライド具合を確認して、真横を向かないようにカウンターをあてて微調整をしている。けど、そんなことは写真では伝わらない(笑)

#952がジョグおじさん。前後足周りなどかなり手を入れている模様。くっ悔しく無いけど羨ましい、けどノーマルが大好きなのでディオのカスタム予定はなし!
ディオよりはカブ系のほうがタイヤ径が大きいので、オフロードでは有利かと思っていたが、固定されているステップや低い最低地上高がネックとなるようでかなり苦戦していたライダーもいた

 一見、平坦に見える場所でも、10インチタイヤと前後終わっているサスペンションのスクーターにはフープス状態! なんとか足がステップボードから外れないようにしながらの中腰状態はツライ。。。さらにフラットダートコースの路面ではフル加速&フルブレーキングを行うが、少しでも車体が傾いていると握ったリヤブレーキが必要以上にフロントブレーキの効きを良くしてくれちゃってフロントがロック! 何度フロントからコケそうになったことか。街中では便利で安全なコンビブレーキはやはり解除すべきでした。。。

走っているとここでもかなりのギャップがあり、座っていられないほどのショックと振動が伝わってくる。ディオがどこまで耐えてくれるのか不安になりながらもスロットルは常に全開(という気持ち)
いかにも“造りました!”といわんばかりのガレ場。鋭角な石が多々ありリム打ちしないよう慎重にライン取りを行う。が、周回遅れや転倒車輌がいたらいやでも走りたくないラインを通らざる得ない…

 その後も順調に周回を重ね、いっこうにジョグおじさんに追いつかない。体力的にも辛くなってきた頃、計測地点でラスト1周を示す 「L1」ボードが掲げられた。ラスト1周しかなきゃ追いつくことは出来ないなぁ〜なんて情けないことを思っていた時に、いきなりバビュンと和田屋の和田さんに抜かれた。その瞬間、キレていたスイッチが再びオン! 抜かされちゃったけど、放されずにどこまでついていけるかチャレンジに切り替え、和田さんを追撃開始!
 しかしジワジワと差が開いて行く。とその時、前方にジョグおじさんを発見! と同時に、和田さん追撃でペースが上がっていた自分のディオはそのままの勢いでジョグおじさんを一瞬で抜かす。ジョグおじさんはペースを落としていたみたいで、自分でも驚いたがいい感じの速度差でかわした。その後はただ逃げるだけ! このままゴールまで辿り着けば勝てる! と心でニタニタしながら走っているとさすがジョグおじさん、すぐに背後に迫ってきた。が、ジョグおじさんが自分の後方でラインを変えた瞬間転倒! 勝負あり! そのままゴールし、なんとなんと勝たせて頂きました〜! ビギナーズラックということですよね。開幕戦ということもあり、ランキング表でもトップ! だが、このあとの参戦予定はまったくなく、ランキングは自動的にどんどん落ちていき、年間ランキングは6位という結果となりました。

#721がmameちゃん。今回もレディースクラスで入賞していたツワモノで、周回数は自分よりもはるかに多かった。よって、丸太が無くても付いて行けるはずもなかった…
和田屋の和田さん。自分よりも上のクラスとはいえEZ9と和田さんの速さはスゴかった! でも、次回こそは周遅れにされないよう精進いたします!

表彰式ではシャンパンファイトをさせていただきました!(自分は右から2番目のあたふたしてる人) 右となりの和田さんは慣れたもんで、片手でシャンパンファイト! かっこ良い!!
WEXに出場すると、レース終了後すぐにリザルトが発表され、ひとりひとりにこのような出走記録証明書を貰える。ラップタイムや総合、クラス別の順位なども書かれていていい記念になる。

 初めてWEXに出場してみると、今まで取材や観戦で見ていた景色とは違った景色が見られ新たな発見も多く、やはりレースは出てみないとわからないことがあるものだと改めて感じた。いい経験をさせてもらいました。またチャンスを作って出場したい〜!

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オフロードのエンデューロレースのススメ 参戦記2