お役立ちコラム?column
オフロードマシンやスクランブラーで北海道ツーリングを楽しんでいると、どうしてもダートを見つけると走りたくなる衝動に駆られることが多い。北海道のダート(林道)は、内地などの林道と違いフラットダートと呼ばれる比較的平らな砂利敷きの路面が多く、オフロードでありながらも走りやすいダートが多いからでもある。
そのため、内地では考えられないような高い速度で林道を走る人たちもいるので、キープレフトで常に対向車に対応できるように心の準備をしておきたい。さらに、これらの道は基本的には地元住民の生活道路となっているところがほとんどなので、幅広い年齢のかたたちが運転する乗用車なども走っているので充分注意したい。気持ちの良いダートなので、ついハメを外したくなる気持ちもわかるが、ここはグッと抑えて住民の生活道路であることを尊重して走りたい。
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最近では、北海道でも生活林道の舗装化が進み、“気持ちよくコーナーを曲がるといきなりダート!”というような一瞬パニックになるような場面に出くわす事はほとんど無くなったが(“ほとんど”と言うのは、たまに舗装路の張り直し等が行われて場合があり、その場所がいきなりダートとなっているから)、国道から少し奥に入ると、北海道にはまだまだダートが豊かに残っているダートの宝庫なのだ。ちなみに、オートバイのラリー競技や四輪車のラリーレースなども北海道内で開催されたことがある、そのことからも、長距離林道が多くあることがわかるだろう。
…というような説教くさい前置きとなってしまったが(笑)、今回ご紹介したいオススメスポットは道北にある函岳(はこだけ)山頂。ここは、道北レーダー雨雪計システムが設置されている場所で、特に観光地ということでは無い。山頂の広い砂利敷きの駐車場には、休憩小屋として建てられたヒュッテがあるだけで、ヒュッテの室内には休憩スペースとトイレが設置されているだけだ。
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しかし、多くの人たちが絶賛するこの山頂からは、晴れていれば北西に利尻富士や日本海、東にはオホーツク海までが見渡せるという絶景ポイントなのだ。標高が1129mあるため、なかなか天気のいいタイミングで登ることは難しく、麓の美深で晴れていても山頂は雲で覆われていたり雨が降っていたりする場合もあるので天候は運次第。それでも、函岳山頂を目指すライダーは多い。
なぜなら、函岳の魅力は山頂の景色ばかりではないからだ。山頂にたどり着くまでの道が走りやすく比較的長い林道(美深方面からだと約27kmの連続ダート!)であることから、オフロード車乗りにとってはまさに走りたくなる道だからだ。
また、どうしても晴れた函岳山頂の景色が見たいがために、びふかキャンプ場に連泊しているライダーもいるほど! さらに、函岳山頂から歌登方面にかけての林道もかなりの長距離を走ることができるのもダート好きライダーにはタマラナイからだ。この函岳へと向かう加須美峠函岳線は、毎年冬期閉鎖されるため毎年の開放期間が異なるので、美深町のホームページ等で事前に情報を集めておいたほうが良いだろう。ちなみに、今年(2019年)の開放期間は「令和元年6月13日午前9時から10月中旬(予定)」北海道美深町HPとされている。
びふかキャンプ場から国道40号線を南下していくと、「函岳まで34km」という看板が左手に見えてくる(そのまま国道40号線をまっすぐ進むと、3kmくらいで美深の町中に入りガソリンスタンドがあるので安全を考えて満タンにして行く事がオススメ!)。矢印に従って左折するとすぐに道々680線に合流し、舗装路を5〜6km走るといよいよダートが始まる。
びふかキャンプ場から国道40号線を南下していくと、初野駅付近に突如でてくる「360度一大パノラマ 頂上まで34km」という函岳の看板! さらに左折する道沿いにも旧看板「34km函岳」の文字が出ていて分かりやすい。
びふかキャンプ場~林道入り口までのルート(GoogleMAP)
このダートが美深歌登大規模林道で、約17km地点にある加須美峠を左折して加須美峠函岳線を約10km走ると函岳山頂に到着する。基本的にフラットダートで走りやすいのだが、突然、フカフカした深い砂利の路面があることと、道幅が狭いところもあるため、対向車(四輪)が来た時に路肩に寄りすぎるとフカフカな砂利にハンドルを取られて最悪の場合、転倒する危険もあるので注意したい。それと、鹿などの野生動物も突然現れることがあるのでスピードはほどほどに!
※ストリートビューでは、林道入り口までしか確認出来なかった・・(2019年7月現在)。実際に北海道のダートを体験して頂きたい。
ちなみに、函岳から主要観光地までの距離は、おおよそだが次のようになるのでご参照のほどを。
(利用日:2009年夏)
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