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バイクに乗るとなぜ疲れる?快適にツーリングを楽しむための対処方法
バイクでツーリングを楽しんだ後、ひどい疲れを感じる人は多いのではないでしょうか。車を長時間運転するときよりも、バイクを運転するときのほうが疲れやすいのには原因があります。この記事では、バイクツーリングを快適に楽しむために、バイクに乗ることで起きる疲れの原因や、疲れを軽減するための対処方法について紹介します。
風の抵抗による疲れと対処方法
バイクの運転は車の運転よりも疲れます。その原因はいくつかありますが、大きなものに風の抵抗があります。
【理由】
風を体で受けながら走ることは気持ち良く、それがバイクの魅力の一つでもありますが、常に風の抵抗にさらされていることが疲れの原因になるのです。特に高速道路を走行する場合は、速い速度で長時間(2~3時間)走り続けることが多くなり、その分、風の抵抗も強く、長くなり、一般道を走るよりも疲れ具合が激しくなります。車の場合はオープンカーを除いて、車内で風の抵抗を受けることはないので、その分、楽に運転することができます。風の抵抗による疲れの種類は2つあります。
●筋肉の疲労
1つは筋肉の疲労です。走行中は前方から風圧がかかります。風圧に耐えて運転姿勢を維持するために、体全体に力が入り、無意識のうちに筋肉が疲労し、疲れにつながります。筋肉の収縮は肩こりや腰痛を引き起こす要因にもなります。
●体温の低下
風の抵抗による影響は筋肉疲労だけではありません。長時間にわたり風を受け続けることで体温が下がってきます。すると体温の低下を防ぐために筋肉が収縮し、余計なエネルギーを消費してしまうのです。休憩でバイクを降りると体温が上昇しますが、走り始めると、また、体温が低下するという繰り返しになります。この体温変化が体への負担となり、さらに疲れの原因となっています。
【対処方法】
まずは風の抵抗を少なくすることを考えます。バイクにフロントカウル(風防)を取り付ければ、風の抵抗が少なくなり疲労軽減に効果的です。そのうえで、ライダースジャケットを着用すれば、風の影響をかなり抑えることができます。寒さ対策も大切です。走る時期や気候によって、服装を工夫しましょう。山間部を走行する場合は気温が低くなりますので防寒対策が必要になります。
同じ姿勢によるバイクの疲れと対処方法
同じ姿勢を続けていることも疲れの原因です。
【理由】
バイクは車よりも同じ姿勢で運転する時間が長くなります。長時間同じ姿勢でいることで、体の血流が悪くなり疲労の原因となります。血流が悪くなると、肩こりや腰痛、膝の痛みといった症状にもつながります。特に高速道路を走行中は信号などで停止することがないので、姿勢が固定されてしまい、疲労がたまりやすくなります。
【対処方法】
バイク運転中はこまめに休憩をとることを心掛けましょう。1時間に1回、5~10分程度が理想的です。休憩中には簡単なストレッチ運動をして、血流を促進することが疲労回復に効果的です。たとえば、首を回す、手首を回す、肩を回す、腰を回す、膝の屈伸運動をするなどです。どこでも簡単にできますので、ぜひ、実行してみてください。一般道路を走行中であれば、信号で停止したときに、意識的に足を伸ばしたり、上半身で伸びをしたりするのも効果があります。
身体に無駄な負荷がかかることによるバイクの疲れと対処方法
バイク運転中はニーグリップにより、膝や、内ももに無駄な負荷がかかったり、アクセルを握る手に力が入りすぎたりすることも疲れの原因になります。
【理由】
●ニーグリップで無駄な負荷がかかる
ニーグリップとは、燃料タンクを両膝で挟み込むようにして体を支える基本技術です。適切なニーグリップによって、バイクと体の一体感が生まれ、安定した走行が可能になります。しかし、バイクの運転に慣れていないと、ニーグリップに無駄な力が入り、疲れの原因になってしまいます。特にコーナーを曲がるときが、不安定で負荷がかかりやすい場面です
●アクセルを握る手に力が入りすぎる
バイク運転中に一定の速度で走行したり、加速したりするには、右手でアクセルを回し続けなければなりません。この動作は手首に負担がかかります。力が入りすぎると手首に疲労がたまり、、ひどい場合には腱鞘炎になることもあります。
【対処方法】
できるだけ力を入れすぎないことを意識し、リラックスした体勢で運転することを心掛けましょう。ニーグリップは常に膝に力を入れ続けていると疲れてしまうので、通常は膝には力を入れずに、両足の内側のくるぶしが車体に密着するように足を置くのがコツです。自然に膝や内ももが燃料タンクを挟みこむ形になり、楽にニーグリップができるようになります。急なカーブを曲がるときや、極端な体重移動が必要なときにだけ、両膝に力を入れて体を支えれば、安定した走行が可能です。アクセルを握る手首の疲労には、スロットルアシストという製品を利用する方法があります。これをアクセルに装着すれば、手のひらを乗せるだけでアクセルを回すことができるので、手首の負担を軽減することができます。
運転に対する神経を使うことによるバイクの疲れと対処方法
バイクは車よりも運転に神経を使います。神経の疲れが体の疲れにも大きく影響してきます。
【理由】
バイクには車のように体を守ってくれる車体構造はありません。運転ミスや接触事故が起こると、重大な事故につながる可能性が高くなります。それだけに、バイクの運転は緊張度が高くなり精神的な負担も大きなものとなります。バイク運転中は道路標識や、信号の色、歩行者の動きを確認することは当然ですが、後方からくる車の動きにも常に注意が必要です。周りの状況以外にも、バイクのスピードやエンジンの回転率などを総合的に判断しながら運転を行います。スリップや転倒防止のために、路面状況、カーブへの進入速度にも気を使わなければなりません。バイク運転中は、脳や神経をフルに活用する状態が続くのです。
【対処方法】
たとえ、体が疲れていると感じなくても、こまめに休憩をとるように心がけることが重要です。山道や細い道では、細かい運転操作が必要になるため、さらに疲れが増す可能性があります。走行時間や休憩時間のバランスを考え、天候や道路状況によってはツーリングルートを見直すようにします。
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エンジンや走行による振動が原因となるバイクの疲れと対処方法
エンジンや走行による振動が疲れの原因になることもあります。
【理由】
バイクはエンジンの推進力によって走行するため、エンジンや道路の凹凸により細かな振動や大きな振動が発生します。体は無意識にエンジンや走行の振動に対して反応しているため、長時間振動を受け続けると、次第にストレスが蓄積されて疲労の原因となります。
【対処方法】
バイクの振動の影響を抑えるには、自分にあったグローブや、バイクのシートに取り付けることができる緩衝材となる座布団などを使用すると効果的です。振動による疲れを軽減するにはやはり、休憩をとることが大切になります。長距離を走行するときには、適度な休憩をとりながら、体を休ませましょう。
服装によるバイクの疲れと対処方法
バイクに乗るときの服装が疲れの原因になることもあります。
【理由】
ゆったりとした服装なら楽に動くことができますが、バイク走行中は風圧で衣服がバタつくことがあります。衣服がバタつくと空気抵抗が大きくなり、その分、体に負担がかかってきます。特に長時間運転する場合は、衣服のバタつきが気になり、疲れにもつながってきます。
【対処方法】
自分の体のラインに沿ったウエアーを選ぶことで、衣服のバタつきを抑え、体力の消耗を防ぐことができます。バイクに乗る場合はゆったりとした服装ではなく、体にぴったりとした服装のほうがベストです。
荷物によるバイクの疲れと対処方法
リュック(バックパック)やショルダーバッグが疲れの原因になることもあります。
【理由】
バイクは自動車と比較して、荷物を収納するスペースが少ないため、荷物をリュックなどに入れて背負って運転する人も多いでしょう。リュックを背負わなくてはならない場合は、入れる荷物が重いと肩や背中に負担がかかり、肩こりや背中の疲労につながることがあります。
【対処方法】
リュックを背負う場合は、リュックの底部をシートに載せることで肩にかかる重さを軽減することができます。可能であれば、バイクの座席に取り付けることができるシートバッグを利用すれば、リュックを背負わなくても荷物を収納するスペースが確保できます。シートバッグは取り外すとリュックになるタイプのものもあります。荷物の収納スペースは、シートバッグの他にも、燃料タンクの上に装着するタンクバッグ、バイクの後部に積載できるリアボックスなどがあります。
バイクの疲れを軽減して思いっきりツーリングを楽しもう!
バイクツーリングをしていると、ついつい疲れを忘れて楽しんでしまい、翌日にどっと疲れが出てしまう人も多いでしょう。しかし、バイク運転中に適度な休憩をとることと、自分の体に沿った服装や、便利なアイテムを利用することで疲れを軽減することができます。自分の体をいたわりながら、思いっきりバイクツーリングを楽しみましょう。
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