お役立ちコラム?column

超個人的オススメスポット タウシュベツ川橋梁編

湖の底に沈んだはずの橋が、
水量が少ない時期に見えることもある。

林道に入るとすぐに目にすることになる「ヒグマ出没!」の看板。林道の脇から、ヒグマがいつ出てきてもおかしく無いような雰囲気が漂っている…。矢印に従って橋を目指す。決して脇道に逸れてはいけない。

たくさんのカラフルな気球が夏の大空に舞い上がる“北海道バルーンフェスティバル”でも有名な上士幌町。その上士幌町には「幻の橋」と呼ばれている橋がある。晴れて風のないが穏やかな日に、その橋が湖面に映るとメガネのように見えることから「めがね橋」とも呼ばれており、観光名所のひとつともなっている。

その橋はタウシュベツ川橋梁。この橋は、上士幌町の糠平湖の真中付近にあるコンクリート製のアーチ橋で、もともとはここを走っていた旧国鉄士幌線のタウシュベツ川に架けられた橋だったものだ。昭和30年に発電用の糠平ダムが建設された際に、この橋梁がダムの底に沈むことになったのだ(士幌線は、湖を迂回するような形で作り直された。橋梁上の線路だけは撤去されているが、橋梁自体はそのまま湖の底に沈んだ)。

タウシュベツ橋梁に向かう直線路。この先に目指すタウシュベツ橋梁がある。橋の危険性についての注意書きもところどころにある。緊張感が増す!

この糠平湖(糠平ダム)は季節などによって水位が大きく変化するため、橋梁が全部沈んでしまうこともあれば、水量が少ない時には橋梁が現れることから「幻の橋」とも呼ばれている。

自分がこの橋に初めて訪れたのは2007年。国道273号線から未舗装路の糠平三股林道を通って、タウシュベツ橋梁へと行った。橋の手前約200メートル付近に設置された駐車場からは徒歩で行かなくてはならず、「ヒグマ出没!」と書かれた看板を見てビクビクしながら歩いて行った。実際、この地域はヒグマの生息地であるため、熊避けの鈴などを鳴らしながら、周囲に注意を払いながら橋に歩いた。ところどころ、道を塞ぐように倒木(バイクや車が、奥まで進入しないように置いてあったモノと思われる)があり歩きづらく、万が一、熊が出たら逃げきれる自信はまったくなかったが…。

急に開けた視界の中に
タウシュベツ橋梁が!

自分が訪れたタイミングでは観光客はわずか数人しかおらず、駐車場からの道をビビりながら歩いていると林道が終わった途端に湖のほとりに出た。その瞬間、目の前の広い湖の真中に一直線に架かるタウシュベツ橋梁が現れた。美しいアーチ型の形状に見とれながら徐々に橋に近づいてみると、長年の風雪や何百回何千回と繰り返された凍結と融解によって、橋自体の劣化が激しくボロボロ。

ようやく辿り着いた橋梁。側面のコンクリートは剥がれ落ち、脚の部分は剥がれたコンクリートが多いためか不自然に細くなっている部分もある。

地元の人に話しを聞いてみると、「今年崩れるんじゃないか?」という話しが毎年出ているというくらい、見た目には本当にいつ崩壊しても不思議ではないくらいの老朽化というか劣化が進んでいる。しかし、形を少しずつ崩しながらもいまだに力強く立っている橋梁の美しさには感動する。

翌2008年にもタウシュベツ橋梁に立ち寄れるタイミングがあったため行って見ると、昨年より橋の劣化はさらに進んでいるように見えた。この時は、湖の水がほぼ渇水状態だったため、湖底の一部がむき出しとなり、湖に沈む前に伐採されたであろう数多くの切り株が点々と見えた。せっかくなので、湖底付近まで降りて橋の真下付近まで行ってみようとしたが、橋のいたるところで砂と化したコンクリート片が時おり滑り落ちている。とてもじゃないが、恐くて下までは行けなかった。しかし、きれいなアーチ型を間近に見ることができたことは、今となっては貴重な体験ができたと思う。

翌2008年に尋ねたときのタウシュベツ橋梁。昨年の写真と比べると、心なしか劣化が進んでいるように見える。地元の人たちの話しによると、タウシュベツ橋梁はこの先いつまで見られるのかは誰も分からないとのこと。

その翌年も、北海道ツーリングに出掛けた時、どうしてもタウシュベツ川橋梁が気になっていたので寄ることにした。しかし、林道の入口には施錠された門が設置されており道が閉鎖されていた。この年から糠平三股林道には入れなくなったようだ。林道入口に設置された看板によると、林野庁十勝西部森林管理書に許可を取れば通行可能だというが、時間的に厳しいこともありこの年は諦めた。その代わりに、国道273号線沿いの湖畔にタウシュベツ川橋梁を見るために設置されたという展望台へ向かった。

2009年には、ゲートが閉じられていて基本的には通行止めで進入禁止となっていた。ただ、正式な手続きを行えば通行許可も出るようだ。

国道沿いの広い路側帯に車(この時は、軽トラ+セロー225で行きました!)を停めて、ウッドチップが敷き詰められた遊歩道を歩いていく。すると、真っ正面にタウシュベツ川橋梁が見えるはずだったのだが橋が無い!? 実はこの年、水量が豊富で橋の上面までが水に浸かっていたため、橋全体の状態を確認することはできなかった。ん〜、残念!

遊歩道を数分歩くと、展望台が現れる。真っ正面には、タウシュベツ川橋梁が見えるハズだったのだが見えない…。この年は糠平湖の水量が多く、橋の上面がわずかに水面から出ているだけで橋全体は見ることができなかった。

タウシュベツ川橋梁を間近で見たいのなら
見学ツアーに参加したい!

今でも、基本的には許可を貰えれば個人でもタウシュベツ川橋梁の近くまで行くことは可能だが、前述したようにこの林道はヒグマの生息地であるため、1人で、ましてやオートバイで行くことはとても危険だと思われる。そこで、いろいろと調べてみると、タウシュベツ川橋梁へは見学ツアーが開催されているようだ。(参考:http://www.guidecentre.jp/pg273.html(NPO ひがし大雪自然ガイドセンター)次回の北海道ツーリングでは、ぜひとも参加してみたいと思っている。

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糠平湖近くの糠平温泉郷から主要観光地までの距離は、おおよそだが次のようになるのでご参照のほどを。

  • 旭川:約130km(国道273号線〜三国峠〜国道39号線〜道道37号線〜国道40号線などの利用の場合)
  • 北見:約134km(国道273号線〜国道39号線などの利用の場合)
  • 帯広:約61km(国道273号線〜国道241号線などの利用の場合)
  • 足寄:約53km(国道273号線〜国道241号線などの利用の場合)
  • 釧路:約162km(国道273号線〜国道241号線〜国道242号線〜国道274号線〜国道392号線〜国道38号線などの利用の場合)
  • 富良野:約144km(道道85号線〜国道274号線〜道道133号線〜国道38号線〜道道38号線などの利用の場合)
  • 池田:約78km(国道273号線〜国道241号線〜道道134号線〜国道242号線などの利用の場合)

(利用日:2007、08、09年夏)

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橋側からみた駐車場スペース(左側)。林道は、車のすれ違いがやっとできるくらい道幅が狭く路肩も弱いため、端に寄せ過ぎるのも危険だ。

対岸に設けられた展望台への入口。ウッドチップが敷かれた遊歩道が作られており歩きやすい。国道沿いなので気軽に橋梁の様子を見ることができる。


超個人的オススメスポット タウシュベツ川橋梁編