お役立ちコラム?column
北海道ツーリングの宿をこれまでもご紹介してきたが、今回は一風変わった宿をご紹介したい。それは、鉄道の駅に泊まる宿なのだ。駅に泊まるといって多くのベテランライダーが思い出すのが、終電が終わったあとの駅にそっと泊まる駅宿スタイルだろう。だが、今回は宿としてしっかり機能している駅があることをご紹介したい。
その宿は、函館駅と長万部駅、小樽駅、札幌駅を経由して旭川駅を結んでいる函館本線にある比羅夫駅(ひらふえき)。長万部から小樽方面に向かって8個目の駅で、ニセコ駅と倶知安駅の間にある駅だ。ふたつの観光スポットに挟まれた、こじんまりとした駅である。
駅の宿ひらふ(公式HP)
ここは無人駅で、函館本線でありながら単線の区間でもあるため、列車の運行本数が少なく静かな駅。その静かな駅の駅舎の旧事務所が宿泊施設となっており、そこに泊まることができるのだ。つまり、本当に駅に宿泊することができるのだ。
この宿は、列車でくれば徒歩0(ゼロ)分で到着する至極便利。オートバイや車でくる場合には、少し面倒になるかもしれないが…。なぜなら、国道5号線から少し入り込んだ場所にあるからだ。最初に訪れた時は本当にこの道で合っているのか、頭の中に疑問符ばかりが浮かんだ。特に分かり難かったのは、国道5号線から道々へ入り口。唯一あるのは「比羅夫駅」という小さな目立たない看板のみで、最初に行った時には、何度も行き過ぎてしまった…。この道は、国道5号線から分岐する道々631号線(ニセコ高原比羅夫線)なので、ツーリングマップル等でしっかりと確認してから行くようにしたい。ナビの場合は「比羅夫駅」で到着すると思うが…。
細い道々631号線をゆっくり進んで行くと、そこにも小さく目立たない「比羅夫駅」の看板がある。看板通りに右折してやや急な下り坂を注意しながら降りると徐々に比羅夫駅に近づいてくる。急に景色が開け、比羅夫駅前の駐車場のような広場のような敷地に出る。この広場は砂利敷きとなっているため、坂道から勢いをつけて進入すると危険な場合もあるので、特にロードモデルのオートバイではゆっくりとした速度で走りたい。
駅は無人駅となっているので、ホームに出ることもできる(本来は入場券が必要なのだろうけど・・・)。プラットホームから見える単線の線路が、懐かしい雰囲気と穏やかな空気を醸し出し、ゆったりとした時間を作り出してくれている。ホームにいるとなぜだか“列車がくるまで待っていたい”と思ってしまう。そんな気持ちにさせる駅だ。
この比羅夫の駅に宿泊すると、夏にはホームでBBQを楽しむことができる。ときたま来る列車の中の乗客(主に観光客)の人たちの驚いた表情や羨望の眼差しが向けられることだろう。また、ここの名物でもある“大きな丸太をくりぬいて作られた丸太風呂”にも入ることができるのも楽しい(夏の時期のみ)。夏のツーリングライダーにも、たまには違った雰囲気の宿も体験してみるのも良いのではないだろうか。話しのネタにでもいかが?
リゾート地でもあり観光地でもあるニセコ高原を背にしたロケーションにある比羅夫駅。周辺にはたくさんの華やかな宿泊施設も多く、賑わいを見せているが、ここだけは静かに過ごせる環境にある。ゆったりとした時間を過ごしたい人にはうってつけの場所であり、夏の観光シーズンでも意外と穴場かもしれない。
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比羅夫駅から主要観光地までの距離は、おおよそだが次のようになるのでご参照のほどを。
(利用日:2010年夏)
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