お役立ちコラム?column

NPOライダーハウス ふれあいハウス編

NPO法人が運営するライダーハウス!

北海道ツーリングで悩むのが宿泊先選び。この悩みはある種嬉しいものではあるが、日没が刻々と迫る旅先ではかなり焦ってしまうこともある。北海道ツーリングでの宿泊と言えば、キャンプを筆頭にライダーハウスやユースホステル、24時間営業の健康ランド、民宿、旅館、ビジネスホテルやラ○ホ、さらに都市圏では漫画喫茶やカラオケボックスもその候補にあがってくる。

宿泊地にも悩む。オートバイで北海道の道を満喫するためにただひたすら走り続けるときと観光地や穴場スポットに寄り道しながら移動するとき、道の駅巡りや何かの目的を持って移動している時などのさまざまな状況(天候や道路状況なども含む)によって、その日の移動距離が違ってくるため計画通りにいかなくなる場合もある。

綿密な計画を立てるライダーは、そのあたりのことも計算して余裕を持たせた計画をして、事前に宿泊場所の確保や宿泊地の選定を済ませておくのだろう。しかし“そんな計画なんて立てても守れないから作るだけムダ!”と思っている自分のようなズボラなライダーは、その日の午後になってからようやく宿泊地&宿泊可能な施設をあたふたと探す事になる(笑)。そんな時に頼りになるのが、ライダーハウスなどライダーの気持ちを分かってもらいやすい格安宿だ。

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いつもは泊まらない地に、時には泊まってみる

小樽方面から稚内に向かう海岸線が好きで、全開のツーリングでも気持ちの良く走れる通称“オロロンライン”と呼ばれる日本海側の国道231号線〜国道232号線を走った。この道を走るときは、気持ちよい風景を堪能するため一気に北上するパターンが常だった。しかし、たまには気分を変えてオロロンラインの途中で泊まって日本海に沈む夕陽を見てみたいと急に思いたち計画変更。オロロンライン上で、格安で泊まれる良さげな宿泊施設を探してみた。

海沿いのキャンプ場も気になったが、いろいろと小一時間ほど調べてみると苫前町にライダーハウスを発見! それも、いわゆる良くある北海道のライダーハウス的な施設ではなく、一軒家を複数人で使用するという別荘的なもの。途端に興味が湧き、今晩泊まれるかを電話で確認したところ宿泊可能との返事をもらいすぐに向かった。

苫前町は、国道232号線沿いの日本海に面した町。苫前橋付近で交差する国道239号線を内陸側に入って5分もしないうちに到着、商店などが建ち並ぶ市街地に入ると、目的のライダーハウスは目と鼻の先。

具体的な場所が分からなかったので、電話で管理人さんに問合せ迎えにきていただいた。管理人さんによると、ライダーハウスとして活用されている建家は、地元の信用金庫の行員向けの住居だった場所を譲り受けて運用されているとのこと。さらにこのライダーハウスは、なんとNPO法人によって運営されているということも教えていただいた。ということは、すっかり管理人さんだとばかり思っていたかたはNPO法人の代表の方だったのだ。。。

外観は北海道の一般的な住宅と同じ。積もった雪を落としやすいような屋根の形状が特徴的だ。日本海側から、国道239号線を内陸側に進みガソリンスタンドのある交差点を南方向に進んで二本目の路地を右折するとこの建家が見えてくる。

まさに別荘感覚で過ごせる施設!

施設の中に入ると、広々としたリビングダイニングと寝室となる部屋が3つあり、清潔に維持されたお風呂とトイレ、さらに洗濯機まで完備されている。そして一番驚いたのが、プロジェクター用のスクリーンが設置されており、ネットテレビなどがスクリーンで見放題! 天候が悪くて、連泊するときなどは退屈することもなく過ごせそう。

また、この時は家庭用の500リッターくらいの大きな冷蔵庫の中に肉や野菜などの食材がぎっしり入っており「好きな物を好きなだけ食べてくださいね」と管理人さんから優しく声をかけてくれたことにも驚いた。

食材がぎっしりつまった冷蔵庫の上には、電子レンジまで用意されている! このハウスの中に設置されているものは基本的に自由に使ってよいそうなのでとても便利。山積みのカップ麺も自由に食する事もできる! もちろん、調味料なども完備! 本当にいたれりつくせりナノダ!

この日はたまたま他に宿泊者がいなかったので、まさに貸切別荘状態! それに、山のような食べ放題(?)の食材も善意で提供されているなんて夢のよう! 調理用品や食器までそろっているので、料理好きにはたまらないだろう。でも、自分は料理できないし、、、ということで、町の商店街にお金を落とすべくスーパーでお寿司とサッポロクラシックを購入し美味しくいただいた。残った食材は、次に泊まりに来たひとたちのために置いていくことに。

今までお世話になったライダーハウスの中で一番快適だった。ここまで快適に過ごせるライダーハウスはあるのだろうか? それも利用料についても驚いた。この「NPOライダーハウス ふれあいハウス」では利用料は設定されていない。基本的にNPO法人なので、必要以上に利益を出す事もないのかもしれないが。。。ただ、当然、施設の維持管理のためにはお金が必要になるので利用料とは言わず“募金”制となっており、一人当たり1,000円以上の募金をお願いしているそうだ。この素晴らしく快適な施設を今後も末永く継続していっていただけるように、備え付けの封筒に募金を入れて募金箱に投函することをお忘れなく!
(利用日:2018年5月)

リビングダイニングには、宴会用(?)の長テーブルが置かれて宿泊者たちの語らいの場になっている。窓際にある設置型の石油ストーブがいかにも北海道らしい。


建家の軒下にあるバイク用駐車スペース。簡易的だが、屋根まで設置されているので雨天時の荷物の積み降ろしは助かる。屋根の下はコンクリートが敷かれているが、そこまでのアプローチには砂利が敷かれているので、足下に注意したい。

【NPO法人 ふれあいとままえ】HP※データは2018年利用時のもの。利用前には、要確認。
所在地:北海道苫前郡苫前町字古丹別251
電話番号:090−7658−5519(青木さま)
利用料金:規定はなし。募金制(1,000円〜/人)
駐車場:無料
チェックイン:要問合せ
チェックアウト:要問合せ
その他:お風呂/洗濯機

3部屋あるうちの2部屋には2段ベッドが設置されている。予約さえとれれば、仲間内でまとまって泊まる事も可能だ。


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奥はお風呂場で、家庭用の浴槽があり2人くらいまでならゆっくり浸かる事ができる。手前の左側にあるのは洗濯機。これも使用可能。
プロジェクター用の大きなスクリーン。この画面で映画を見たりゲームを楽しむこともできるようだ。宿泊利用者であれば、もちろん無料で使用できる。
清潔感あふれるトイレは、もちろんお風呂とは別になっている。北海道で良く見る簡易水洗タイプのようだが、ウォシュレットも完備されていて快適!


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