お役立ちコラム?column

超個人的オススメスポット 知床峠編

ワインディングロード(知床横断道路)に入る前に、心を落ちつかせるために 道の駅うとろ・シリエトクで休憩。ここは、大きな漁師の番屋ふう平屋の建物と広い駐車場があり人気の道の駅のひとつでもあるのだが、この日のツーリングライダーは自分以外いなかった。。。

5月下旬でも寒さに震える
道東の世界自然遺産

北海道ツーリングで道東方面へ行く時にぜひとも行ってみて欲しい場所のひとつが知床峠。知床国立公園にある知床峠は、ウトロ・斜里と羅臼を結ぶ最短ルートである国道334号線の通称“知床横断道路”にある峠で、標高は738メートル。この最高地点付近にある知床峠駐車場は、周囲に何もさえぎるモノがなく360度のパノラマビューを観ることができるという絶景ポイントでもある。
また、運良く天気が素晴らしく良ければ、北方領土の国後島も見る事ができるという場所でもある。

昨年5月下旬に知床横断道路を走った時、きれいに除雪され路面は乾いていたのだが標高が高くなるにつれ、緑の中の残雪の量が多くなっていくのがはっきりとわかった。さらに知床峠を目指して登って行くと、路肩にも雪が残っている所もあり体感気温は低くとても寒い。5月下旬といえどもまだまだ気温が低く、内地での“真冬のフル装備”でようやくこの寒さから身を守ることができるというほど空気が冷たい。それもそのはず、ここは豪雪地帯でありこの道路(国道334号線)自体が毎年10月下旬頃から冬期閉鎖され、5月の大型連休頃にようやく閉鎖が解除されるほどだというから、その寒さにも頷けるというものだ。

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知床横断道路を登っていくと路肩にも大量の雪が残っている。日当り良好な場所でも、気温が低いためか溶けている気配すらない!

北海道で峠を攻める!?
気持ちよく走れる道東のワインディングロード

知床横断道路は、ツーリングライダーでも走りやすく楽しめるワインディングロードだ。特に楽しいポイントは、知床峠を羅臼方面に向かって降りている途中にある“見返り峠”と呼ばれている場所だ。ここはかなり多くのヘアピンカーブが連続していて本当に走りやすいのだ。なぜかと言うと、初めての道を走る場合、特にブラインドコーナーの場合はカーブ半径の大きさがわからずビビりながら走ることが多いが、ここではカーブの侵入付近(ブレーキングポイントの正面あたり)に“R100”などといったカーブ半径の大きさが表記された看板が多数設置されているからだ。その“R”の大きさによって適度な速度まで減速することで、よりスムーズに走る事ができるので楽しいライディングとなるのだ。荷物満載のツーリング仕様のオートバイでもさらに楽しく、さらに余裕を持って走る事ができるので、“R”の標識は安全に貢献しているようにも感じる

さらに標高の高い羅臼岳の山肌にも残雪が点在している。きれいさっぱり雪が無くなるのは、1年のうちでもほんの数ヶ月なのだろう。10月下旬には道路が閉鎖されるほどの大量の雪が積もってしまうようなので、ライダーには短いグリーンシーズンを堪能して欲しい。

羅臼岳などの美しい景色が一望できる知床峠の広い駐車場で景色を堪能していた時、もうひとつ気付いたことがある。それは、知床峠の駐車場にバス停があるということ! ということは、知床峠に路線バスで行く事もできるのだ。バス停に書かれていた時刻表を見ると、便数は両方向(斜里行きと羅臼行き)ともに1日4便程度なのだが、時間のやり繰りさえ間違わなければ充分楽しめる“知床峠バスツアー”に仕立てることも出来そうだ。

知床峠に来たという一番わかりやすい証拠写真(笑)。“知床峠”と刻まれた石が鎮座している場所は33年前と変わっていた。以前は写真を撮ると羅臼岳が背景になっていたのだが…。


羅臼岳をバックに記念撮影できるスポットには、“知床峠”と刻まれたもうひとつの石碑があった。実はここ、撮影待ちの列ができていたので10分程度並んでから撮影した。

自分は北海道ツーリング中に、内地では乗れないような気動車(鉄道)に乗る事も好きで実際に乗っていりしたので、今度は内地では体験できない自然遺産の中を走るバスにも乗ってみようと思う。
アイポイントの高いバスで絶景や野生動物を見つけながら、峠のアップダウンを楽しむのもいいかもしれない。新たな発見があるかもしれない。次回、知床峠に行くチャンスを作って、バスで横断してみたい(ツーリングの趣旨からは逸れてしまうが 笑)

野生動物の生息地にお邪魔していることを忘れずに!

この知床峠は、観光名所のひとつであることから観光客が多く訪れる。そのため、知床峠までの道では多くの観光バスや自家用車、レンタカー、キャンピングカー、自転車などとすれ違う。キレイに整備されている走りやすい道路であるため、バイク乗りはどうしても速度を少し上げ気味で走りたくなってくる。が、バスや車などの対向車が多く走っているのはもちろんのこと、エゾシカやキタキツネなどが急に道路上に飛び出してくることがあるので走りばかりに集中せず、周りの景色も楽しみながら余裕のあるクルージングをするように走りたい。ちなみに、知床峠周辺の地域は世界有数のヒグマの生息地でもあるため、いつヒグマが出没してもおかしくないという事も知っておいて欲しい。

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知床峠から主要観光地までの距離は、おおよそだが次のようになるのでご参照のほどを。

  • 道の駅うとろ・シリエトク:約11km(国道334号線利用の場合)
  • 道の駅知床・らうす:約17km(国道334号線〜国道335号線などの利用の場合)
  • 道の駅しゃり:約53km(国道334号線〜道々92号線などの利用の場合)
  • 網走:約92km(国道244号線〜国道334号線などの利用の場合)
  • 開陽台:約80km(国道334号線〜国道335号線〜道々1145号線〜国道244号線〜道々975号線などの利用の場合)
  • 根室:約155km(国道334号線〜国道335号線〜国道244号線〜国道243号線〜国道44号線などの利用の場合)

(利用日:2018年春)

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知床峠は、斜里町と羅臼町に跨がっている場所でもある。このため、両町の看板が見られる。ちなみにそれぞれの町のカントリーサインは、羅臼町がオジロワシ、斜里町がシマフクロウと知床連山だ。


知床横断道路を下り切って羅臼に入ると道の駅知床・羅臼で休憩兼お土産物色タイム! ここでは毎回、羅臼昆布や昆布入りの醤油などを購入(笑)

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